Q.1
有効な資金繰り対策を
教えてほしい
A.まずは、固定費を削減することが重要です
売上が少なくなるほど固定費の負担は重くなります。ですので、固定費の削減にメスを入れるのが基本です。以下に具体例を紹介します。
1広告宣伝費はコストパフォーマンスをしっかり検証する
宣伝費は、コストパフォーマンスを充分考えた上で支出されるべきです。むやみやたらと宣伝費を使った時代はもう終わったと考えましょう。また、コストパフォーマンスを無視した、イメージ広告に支出するようなことは、当然止めるべきです。
2接待・交際費は管理表で絞り込む
接待・交際費も広告宣伝費と同様に、費用対効果を充分に検証して支出すべき費用です。交際費管理表を作成し、絞り込むことが有効です。ベースは年単位で考えるか月単位に落とし込んで管理します。また1人当たり5,000円以下の交際費の全額損金算入の節税対策を効率的に利用すべきです。
3営業部門にコスト削減を浸透させる
営業部門の新規顧客開拓のためのコストは必要なので、一概に押さえつけず、費用対効果の意識を浸透させることが非常に重要になります。
また、時間というコストに対する意識を高めさせることも重要です。一度で済む納品を数回に分けて納品することの無駄や、やり直し、クレーム発生といったことにもコストがかかることを認識させなければなりません。
4人件費の削減
人件費は、経営計画の中において、あらかじめ「人件費削減計画」として織り込むようにします。次に人件費削減の金額ベースから、削減人数を算出します。さらに、それを部門別、階層別に落とし込み、削減計画をより具体化します。
5その他経費の削減
その他の方法として、インターネットの活用、IP電話の利用、教育研修費の助成金活用、ミスコピーの裏紙活用、制服の廃止、会社名義契約の携帯電話を廃止し、個人への一定額料金補助方式へ変更するなどがあげられます。